〜 2023年 くむんだー郡上の活動報告 〜

■2023.12.19

<第60回くむんだーワークショップ>@社会福祉法人竹山愛育会認定こども園あいいくの丘

 

兵庫県丹波市市島町の認定こども園愛育の丘にて、年長児32名とくむんだー組み立てにチャレンジしました。

あいいくの丘では、普段から近くの森林内で、自然に触れて親しむ活動を積極的に行っています。みんな朝のあいさつからとっても元気がよく、私たちスタッフにも気軽に話しかけてくる人懐っこさでした。初めて体験するくむんだーの組み立てや鬼の橋にずっと興味津々でした。

 

今回も含め、兵庫県丹波篠山市と丹波市において、連続して3回のくむんだーワークショップを開催しました。その3回全てに、丹波市の大高建築の大工・高橋憲人さんと奥様が手伝ってくださいました。高橋さんは保育士である奥様、丹波市の㈲ウッズの能口秀一さんと共に「くむんだー丹波」を新たに立ち上げ、丹波での活動を開始します。

 

これから丹波において、くむんだーや木育活動が広がっていくことを、心から願っています。

 


■2023.12.18

<第59回くむんだーワークショップ>@兵庫県丹波市立三輪小学校

 

三輪小学校で全校児童を対象に、くむんだーワークショップを行いました。 残念ながら1年生は学級閉鎖で参加できませんでしたが、皆元気に初めてのくむんだー組み立てに取り組みました。

 

・)1、2校時:3・5・6年生 36名

・)3、4校時:2・4年生 30名

 

今回は6スパン×6スパン×6段の2台のくむんだーを使い、各回を紅組・白組に分けて、同時に2台のくむんだーを組み上げました。 丹波市の小学校では、くむんだーワークショップは初めての開催です。朝は冷え込んでいましたが、子どもたちは裸足になり、元気いっぱいに楽しんでいました。

 

三輪小学校は、くむんだー郡上代表兼定の母校です。ワークショップ手伝い募集の呼びかけに、同級生や上・下級生、地元の大工、製材所の方も集まり、スタッフの総勢は17名となりました。40年以上も前に共にこの小学校で学び遊んだ仲間と、再びこの地に集まり、現在の在校生と一緒に活動できたことは、私たちにとっても忘れられない思い出となる一日になりました。

 

昼休みには全校児童で遊び、5時間目には4年生と一緒に解体し、最後には卒業生を含め全員で校歌を斉唱しました。三輪小学校は令和8年度に統合のため廃校となり、150年にわたる長い歴史の幕を閉じることになります。今回のワークショップのことを、在校生・卒業生のみんなで思い出として心に刻み、地元美和地区への郷土愛もしっかりと胸に刻んでおきたいと思います。

 

<前半の部> 3年生、5年生、6年生

<後半の部> 2年生、4年生


■2023.12.16

<第58回くむんだーワークショップ>@mocca 兵庫県丹波篠山市

 

 兵庫県丹波篠山市のmoccaクリスマスイベントにて、くむんだーワークショップを行いました。

 

前日は雨で、当日も天候が心配されたのですが、午後1時~と午後3時~のワークショップ中は雨は降らず、無事にくむんだーの組み立てができました。 丹波では初めての”くむんだー”お目見えだったのですが、コンコンカンカンと会場に響き渡るクサビを打つ音に引かれて、途中からでも参加してくれた子どももいて、皆楽しそうに組み立てを行いました。

 

moccaのクリスマスイベントはmoccaスタッフ手づくりのイベントですが、実に多彩な出展があり、私たちも合間においしいものを食べたり、音楽を楽しんだりと、たくさんの方々と触れ合うことができました。

 


■2023.12.12

<第57回くむんだーワークショップ>@愛知県北名古屋市立西春小学校

 

西春小学校6年生の1~3組、合計95名とくむんだーワークショップを行いました。

 

1・2校時、3・4校時、5・6校時と、3回にわたり各クラスごとに7スパン×7スパン×7段のくむんだーを組み上げました。各組の児童は、組み立て班とクサビ班に分かれ、お互いに協力し合ってくむんだーの組み立てを行いました。 また、児童の父親からなる「おやじの会」メンバーがお手伝いに来てくださいました。1回目は戸惑いつつも、すぐに慣れ、児童たちに的確なアドバイスを与え、みなさんもくむんだーの組み立てを楽しんでいました。

 

ワークショップは児童たちの印象にとても残ったようです。その様子は教頭先生からのお礼の文面によく表れていますので、一部を紹介します。

 

「本日はとても楽しいワークショップのご提供本当にありがとうございました。子どもたち、担任も卒業前のよい思い出作りになったと喜んでおりました。私自身も、木の温かさ、日本古来の建築方法のすばらしさを改めて認識できました。 くむんだー郡上、おやじの会の皆様によろしくお伝えください。 西春小学校 教頭」

 

<1・2限目> 6年2組

<3・4限目> 6年1組

<5・6校時> 6年3組


■2023.12.08

<第56回くむんだーワークショップ>@郡上市立吉田小学校

(令和5年度郡上市木製ジャングルジム体験指導委託業務)

 

吉田小学校での開催は3年目となりました。今年も全校児童を対象に行いました。

今回は全校児童を3つのグループに分けて全3回行い、各グループが7スパン×7スパン×7段のくむんだーを組み上げました。

 

・)1、2校時:1・2・3年生 31名

・)3、4校時:4・5年生  26名

・)5、6校時:  6年生 16名

合計で83名の全校児童が参加しました。

 

3年目ともなると、皆の動きが俄然違います。組み立て始めてから少し時間が経つと、だんだんと思いだしてきて、スムーズに組み立てやクサビ打ちができました。皆で力を合わせて1つの大きなくむんだーを作り上げて得た達成感を、今後の学校生活に生かしていってもらえると嬉しいです。

 

<1・2校時> 1年生、2年生、3年生

<3・4校時> 4年生、5年生

<5・6校時> 6年生


■2023.11.30

<第55回くむんだーワークショップ>@郡上市立八幡小学校

(令和5年度郡上市木製ジャングルジム体験指導委託業務)

 

昨年に引き続き、八幡小学校では2回目となる、くむんだーワークショップを行いました。

 

5年生2クラス45名が、2台の6スパン×6スパン×6段のくむんだーを同時に組み立てました。

昨年は上級生が組み立てたくむんだーで遊びはしましたが、今年は自分たちが組み立てるとあって、それぞれの児童は意欲的に取り組みました。

 

まず児童に組み立て順序を丁寧に説明し、できるだけ自分たちのみで組み立ててもらうように、私たちは見守りと助言に徹しました。そのうち図面を手にし、他のクラスメイトに指示を出す”棟梁”が現れ、ほとんど助言なしで自分たちだけの力で組み上げたのは、素晴らしい成果でした。

 

今後の学校生活でも今回の経験を生かして、主体的に何事にも取り組んで欲しいと思います。

 


■2023.11.20

<第54回くむんだーワークショップ>@社会福祉法人愛育会美濃保育園

 

美濃保育園でのくむんだーワークショップは今回で5年目となりました。

午前中に年中児30名、午後に年長児26名、合計56名の園児が7スパン×7スパン×7段の大きなくむんだーの組み立てに挑戦しました。

 

導入時にマジックを行いますが、クラスの担任の先生にマジックボックスに入っていただき、”剣刺しマジック”をします。子どもたちが手に持っている貫を受け取って、次々と先生の頭部分に刺していくのです。「刺していい?」と聞くと、「ぜったいにだめ!」と答える子どもが少なからずいました。

 

先生とはすでに打ち合わせを行っていますが、「ぎゃー!いたいっ!」と迫真の演技をされるので、ついに泣き出す子が出てきて、内心驚きました。保育園でこのマジックを行うと、子どもたちは喜んではしゃぐのが普通だからです。それが、午後のマジックでも同様の「ぜったいにだめ!」との反応と、同じく泣き出す子が出て、更に驚きました。

 

美濃保育園では、普段から子どもたちの心や感情に配慮した教育をされていることに感心しました。泣き出した子どもも、後半には皆と同じように笑顔に戻り、くむんだーや鬼の橋で思い存分に遊びました。子どもたちの反応に触れて、こちらも考えさせられ、教えられることが多いと、毎回ながら感じています。

 

<午前の部>

<午後の部>


■2023.11.14

<第53回くむんだーワークショップ>@郡上市立和良保育園

(令和5年度郡上市木製ジャングルジム体験指導委託業務)

 

和良保育園では、年少・年中・年長児の合計18名がくむんだーの組み立てにチャレンジしました。

 

和良保育園ではホールが園舎の中心にあり、どの教室からもホールがよく見えるため、準備や片付けの時も子どもたちは興味津々で、私たちに「それなーに?」「いまなにをやってるの?」とたくさんの質問を投げかけてきました。

 

午前中のワークショップが終わった後は、午後からレンタルのホームワーク用くむんだーの組み立てをスタッフが行いました。園児がすでにジャングルジムを体験したこともあり、レンタル初日から踏板と滑り台の設置をしました。約1ヶ月後の撤去日には全園児と「クミノ」ワークショップを行いました。引き続き切れ目なく子どもたちに木に触れて遊んでもらうための工夫です。

 

<くむんだーワークショップ>

<KUMINOⓇワークショップ>


■2023.11.07

<第52回くむんだーワークショップ>@郡上市立口明方小学校

(令和5年度郡上市木製ジャングルジム体験指導委託業務)

 

口明方小学校でのワークショップは3回目となります。

5年生の27名が7スパン×7スパン×7段の巨大なくむんだー組み立てを行いました。

 

小学校高学年の場合、はじめに組み立て手順の説明を詳しく行います。役割を、組み立て係とクサビ打ち係の2つに振り分けてから開始しますが、児童たちは構造をいったん理解すると、自分たちの力だけで助け合いながらくむんだーの組み立てを行います。

 

また、岐阜県の有名な世界遺産である、白川郷の合掌造りの説明も行いました。下部の住宅部分はくむんだーと同じ、柱・貫構造です。上部の屋根部分の合掌(丸太を三角に組んだ形が手を合わせて合掌する姿に似ているため)は、村内の山で採取する”ネソ”(マンサクの木)を巻き付けて固定することを学びます。このネソは一旦乾燥すると強靭で、大雪による重みが掛かっても、絶対に切れることがありません。昔、飛騨地方の村落共同体には、「結」(ゆい)と呼ばれる共同作業の制度があり、村民がお互いに助け合って建物や土地を守ってきました。

 

児童たちには今後も「結」の精神を持って、お互い助け合いながら学校生活を送って欲しいと思います。

 


■2024.02.09 ※2023.10.31の振り替え

<第51回くむんだーワークショップ>@郡上市立幼児教育センターやまびこ園

(令和5年度郡上市木製ジャングルジム体験指導委託業務)

 

やまびこ園を訪れるのは今回で2回目になります。

3年前に、郡上長良川ロータリークラブ様の主催で、郡上市北部の3保育園を巡回する計画でしたが、その時はワークショップが中止となり、子供たちとは接触しない形で、くむんだーホームワークのみを行った経緯があります。

そして今回も2023年10月に予定されていたワークショップが延期となっていましたが、無事に子供たちとのくむんだーワークショップとホームワークが開催できました。

 

参加したのは年長児の48名。くむんだー2台を同時に組み立てました。

外は雪の残る寒い日でしたが、子どもたちは全員裸足になって元気いっぱいに動きました。裸足になると滑りにくくなる上に、身体感覚が研ぎ澄まされて、子どもたちの不安感がなくなり安定感が増します。

 

当日は岐阜新聞本社からの取材があり、熱心に写真撮影とインタビューを行っていきました。

掲載記事は別の機会に紹介させていただきます。

 

また、ワークショップ後に園から回答していただいた、アンケートの一部を紹介させていただきます。

 

「作ってあるもので遊ぶのではなく、自分たちで力を合わせて組み立てて完成させる!そして、それで遊ぶことができるという、大変貴重な経験をさせていただきました。最初は消極的だった子も、1本2本とくさびを打っていくうちに目の色が変わり、ポケットにくさびを入れてどんどんと取り組んでいた姿がとても印象的で、それだけこのワークショップでの活動が心を動かしたのだと感激しました。子ども達の夢中でかっこいい姿が見られて、できるのであれば、ぜひ毎年の行事として取り入れてほしいと思う程です。年長児だけではなく、0・1歳児~全てのクラスであそばせていただきました。本当にありがとうございました。」

「郡上の木を使用していることで、年長児には地元であることが分かり、より親しみがもてたようです。子供達にとって、何もない場所に柱を立て、自分達でつくり上げていくことが本当にたのしかったようです!!作業中、何度も×2「たのしい!!」と言っていました。」

 

2024年2月24日付けの岐阜新聞に「やまびこ園」で開催しましたワークショップの記事が掲載されました。


■2023.10.23

<第50回くむんだーワークショップ>@郡上市立三城小学校

(令和5年度郡上市木製ジャングルジム体験指導委託業務)

 

くむんだーワークショップは、おかげさまで第50回目の開催となりました! この記念すべき第50回目は、三城小学校の全校児童でのワークショップです。

 

三城小学校でのワークショップは今年で3回目となります。

1年生は初めて、2年生は2回目、3年生以上は3回目となりますので、児童を主体に組み立てを行いました。

 

<1・2校時>

1年生 25名 6×6×6段 、4年生 21名 6×6×6段

<3・4校時>

2年生 20名 6×6×6段 、5年生 17名 6×6×6段

<5・6校時>

3年生 24名 6×6×6段 、6年生 28名 8×8×8段

 

各学年の中でクサビ打ち係と組み立て係の2つに分かれ、途中で役割を交代しました。3回目ともなると、みんななれた手つきで上手にクサビを打ちます。 組み立てや解体も同級生と声を掛け合いながら協力し合って、見事に自分たちの力でくむんだーを組み上げることができました。

 

特に6年生が組み立てた8×8×8段のくむんだーは圧巻です。力を合わせて巨大なものを作り上げる達成感や満足感をみんな感じてくれたと思います。 また、オープニングのマジックでは、先生方に主役を演じていただきました。児童たちも大喜びで盛り上がりました。

 

今回の体験を糧に、今後の学校生活でもみんなで仲良く協力しあって過ごしてくれることを願っています。

<1・2校時> 1年生、4年生

<3・4校時> 2年生、5年生

<5・6校時> 3年生、6年生


 

■2023.9.7

<第49回くむんだーワークショップ>@社会福祉法人翠峰福祉協会 妙高こども園

(令和5年度郡上市木製ジャングルジム体験指導委託業務)

 

妙高こども園での、くむんだーワークショップは今年で3年目となりました。 幼稚園・保育園の年長児36名が大きな7段のくむんだーの組み立てに参加しました。

 

幼稚園や保育園での、くむんだーワークショップは、いつも2時間の予定としています。 子どもの集中力は15分間が限界、と多くの保育士さんが言います。しかし今まで何百人と参加した中で、途中で飽きたり投げ出したりした子どもはまだ1人もいません。

 

ワークショップの進行は、木・山のお話し→マジック→組み立て→休憩を挟んで完成→2回目の木・山のお話し→「大工と鬼六」のお話し→鬼の橋作り→くむんだー・鬼の橋で遊ぶ→解体→片付け、と進めます。

 

子どもたちが次々と興味を切らさない工夫をしています。時間が長引いて2時間では終わらない時がありますが、最後の後片付けまでを全て体験させたい、との希望がその場で先生から出されることがあります。その時は給食の時間に突入しても、子どもたちは給食のことも忘れて一生懸命に取り組みます。 きっと自分たちの力でやり遂げたという達成感が、子どもたちの心を満たしていることでしょう。

 

今回は私たちにもうれしいサプライズがありました。 くむんだーを約1ヶ月間貸し出す「くむんだーホームワーク」の途中の、安全点検を兼ねた滑り台設置とクミノワークショップを終える頃、先生が「子どもたちは自分たちで、くむんだー!の掛け声をやってますよ」ということと、「くむんだーがとっても楽しかったようで、その様子を絵に描いているところなので、見て行ってください」と教えてくれました。

 

子どもたちが帰った後の教室前の廊下に、ずらりと並べられた描きかけの絵は、とってもくむんだーが楽しかったんだな、ということが伝わってくる素敵な絵ばかりでした。 これらの絵は、「参加者の声」欄にて紹介しますので、ぜひご覧くださいね!


■2023.7.28

<第48回 くむんだーワークショップ> @WOODGO2023 岐阜高島屋・グラッスル柳ヶ瀬35

岐阜市柳ヶ瀬のグラッスル35と高島屋で開催された、WOOD GO ! 2023に出展し、3日間ワークショップを行いました。

できるだけ多くの子どもたちに参加してもらうため、2台のくむんだーを使って交互に1時間ごとにワークショップをスタートさせ、1日あたり6回、3日間で18回のくむんだーの組み立てを行いました。

 

7/28:75名、7/29:85名、7/30:95名と、3日間で合計255名の小学生がワークショップに参加してくれました。

すぐ隣では、滑り台付きくむんだーを常時無料開放しました。小学生未満の子どもたちや、ワークショップを終えた小学生たちが自由に遊ぶことができ、一日中にぎわっていました。

 

くむんだー郡上のスタッフも連日12~13名での対応で、まさにくむんだー郡上の総力を挙げてのワークショップでした。

 

岐阜は連日気温が37°~38°の猛暑日となりました。直射日光は当たらないものの、スタッフや見守る親御さんも大変だったと思います。

子どもたちの楽しんでいる、一生懸命な姿を笑顔で見守ったり、写真を撮る親御さんたちの様子も印象的でした。

 

子供たちの熱気は暑さを吹き飛ばすほどでした。幸い熱中症やけが人もなく無事に終えることができました。

岐阜市や岐阜県内外の子どもたちに、くむんだーに触れてもらい、山や長良川に思いを馳せてもらう、とても良い機会となりました。


■2023.7.10

<第47回 くむんだーワークショップ> @郡上市立幼児教育センターみなみ園

(令和5年度郡上市木製ジャングルジム体験指導委託業務)

みなみ園での、くむんだーワークショップは、28名の年長児が参加しました。

ワークショップが始まった時から、みんなパワー全開でした。外はカンカン照りのとても暑い日で、お遊戯ホール内のクーラーも効きにくい状況で心配しましたが、みんなとっても元気に7段の大きなくむんだー組み立てにチャレンジしていました。

 

ワークショップの際中には、いつも独自の掛け声を子どもたちと一緒に何回も行います。トンカチの音が高く鳴り響いたり、大勢の子どもたちがみんな一生懸命に作業を行っているので、大声を出すだけでは彼らの耳には届きません。掛け声を一緒に行うと、一呼吸おいてからこちらの話に耳を傾けてもらえますし、何よりその場の一体感を作り出すことができます。

 

これはよくいろんな園で先生から聞くことですが、ワークショップが終わってからも、子どもたちがくむんだーで遊ぶ時、または教室に戻ってからも自分たちで掛け声をしていることがよくある、というのです。「ヨーハイッ!(手拍子)、ヨーハイッ!(手拍子2回)、ヨーハイッ!(手拍子3回)、うーーーくむんだー!」といった掛け声です(これは文字では伝わりませんね…)。子どもたちにとって、印象深く響いているのでしょう。うれしいことです。

 

先生方からの感想です。

「楽しんで遊ぶだけではなく、木材の香り・手触りなどを感じられた。また郡上には森林や木材が豊富なことを子供たちなりに感じることができた。”大工さん”というお仕事に関心を持ち、『大工さんになる!!』という子もいました。」

「木材の感触や香り、音など五感を働かせながら、自分たちの力で大きなジャングルジムを完成させる、という達成感を味わえる活動だと思います。」

 

また、滑り台設置・クミノワークショップについては、

「ワークショップに参加した子以外の、小さい子たちも登って楽しく遊ぶことができました。」

「子どもたちが工夫して積んだり、つなげたりする姿があり、発想力・創造力が遊びを重ねるたびについていくようだった」

「『クミノ』もワークショップで手本を見せてもらったことで、より興味をもって取り組めたと思う。何度も行うことで、『4階建てのおうちを作ったよ!』『これはロボット!』と、より工夫してたくさん組み立てることができて楽しそうだった。」

 

などの、うれしい感想を寄せていただきました。


■2023.7.5

<第46回 くむんだーワークショップ> @郡上市白鳥小学校

(令和5年度郡上市木製ジャングルジム体験指導委託業務)

郡上市白鳥町内の小学校では初めてとなる、くむんだーワークショップを開催しました。

対象は6年生2クラスの42名。1組、2組それぞれの組ごとに1台のくむんだーを組み上げました。

 

郡上市北部にも、私たちと同世代の若い大工がたくさんいますが、今回は地元の3名の大工さんにお手伝いをお願いしました。その大工さんたちの子どもが白鳥小の6年生児童ということもあり、父親の大工の仕事を知ってもらう良い機会にもなったと思います。これからも地元の若い大工さんたちとの交流も、このような場を通して実現していけばいいなと思っています。

 

ワークショップの後には、6年生児童が感想を寄せ書きにして贈ってくれました。

「くむんだー郡上のみなさんのおかげで、組み立てることが好きになれたし、なにより一番ハンマー作業が楽しかったです。良い思い出になりました。ありがとうございます。」

「私が一番楽しかったことは、組み立てる作業と解体する作業です。みんなと協力してやることが楽しかったです。」

「ぼくが一番楽しかったことは、ジャングルジムを自分たちで作ったことです。ぼくの将来の夢は『大工』です。だからいい経験になりました。」

「ぼくが一番印象に残っているのは、清水寺がくむんだーと同じようにできていることです。修学旅行もそこに注目して見たいです。」

 

みんなそれぞれにたくさんのことを感じ取ってくれたようです。今回の経験を今後の学校生活にも生かしてもらえばうれしいです。


■2023.6.23

<第45回 くむんだーワークショップ> @関市立板取小学校

板取小学校からの直接の依頼で、くむんだーワークショップを行いました。

 

郡上八幡からトンネルを1つ越えれば、すぐ関市板取です。長良川の主要な支流である板取川はその清らかな流れで有名です。その流れのすぐそばに板取小学校は位置しています。

 

当日は授業参観日でしたが、せっかくですので親子で一緒にくむんだー組み立てにチャレンジしました。参加したのは全校児童15名と保護者10名、そして校長先生はじめたくさんの先生、と、みんなで一丸となって、くむんだーを組み上げました。

 

同小学校では地域の方々や、親子で行う活動に力を入れています。少人数ゆえの強みですが、皆さんとても仲が良く、終始アットホームで和やかな雰囲気でのワークショップでした。

 

ワークショップ後は、体育館にくむんだーを1週間設置して、全校児童で遊びました。

今後も板取や板取川、長良川流域の山や川にも興味を持ち、地域を愛し誇る気持ちを皆さんに持ち続けてもらいたいですね。


■2023.6.15

<第44回 くむんだーワークショップ> @郡上市立川合小学校

(令和5年度郡上市木製ジャングルジム体験指導委託業務)

川合小学校での、くむんだーワークショップは今年で3年目となりました。

 

1年生7名と保護者8名の合計15名で、家庭教育学級として、くむんだーワークショップに取り組みました。1年生児童は、始めの会・終わりの会の司会、進行がしっかりとできていて感心しました。

 

そして何よりも親子で、または同級生と協力して、大きなくむんだーを組み上げたのは、とても楽しく意義ある、ふれあいの活動であったと思います。

 

ワークショップ後に、くむんだーは1週間体育館に設置し、全校児童がくむんだーで遊びました。

 

 

【先生からの感想】

「郡上の自然の恵み(杉や桧)を肌で感じ、木の温もりも感じながら、そして親子でふれ合いながら学習できたことが大変よかった」

 

「1年生~6年生全員が遊んで、くむんだーの良さを味わうことができ、改めて郡上の自然に感謝できたと思います。昔の家や清水寺の舞台のように、木を組み合わせる技術や、釘がなくても丈夫に組める技術を知ることができる大変良い機会でした」


■2023.6.6

<第43回 くむんだーワークショップ> @郡上市立たかす北保育園

(令和5年度郡上市木製ジャングルジム体験指導委託業務)

たかす北保育園の年少、年中、年長児24名と、くむんだーワークショップを行いました。

どの子どもたちも元気いっぱいに、くむんだーの組み立てをしました。くむんだーが初めての先生がいたのですが、とても楽しい!と子どもたちと一緒にくむんだーのてっぺんに登ってクサビ打ちに取り組んでくれました。

「大工とおにろく」の話をしてから、園児の目の前であっという間に木の橋を組み立てることも、幼稚園・保育園では恒例となっていますが、今回も子どもたちの興味を大いに引いたようです。

 

終了後の先生方からのアンケートでの声を紹介します。

「子どもたちが意欲的に取り組む姿が多く見られてたいへん良かった」

「私たちでは経験させることができないことが多く組み込まれていてとても良い」

 

また、ワークショップ後にレンタル用のくむんだーを組み立て、1ヶ月ほど園に貸し出す「くむんだーホームワーク」も合わせて行いました。設置後2週間で安全点検を兼ねての滑り台設置をし、「クミノ」のワークショップも実施しました。

「毎日、子どもたちから『やりたい!』との声が聞け、十分楽しむことができた」

「最初はジャングルジムで遊ぶことを楽しみ、しばらくしてから滑り台が設置されたことで飽きることなく遊ぶことができ大変良かった」

「クミノは子どもたちが工夫しながら作る姿があり、(レンタルが終わった)今でも欲しいぐらいです」

 

以上の感想をいただきました。

またみんなと一緒に活動できる日を楽しみにしています。

<くむんだーワークショップ>

<KUMINOⓇワークショップ>


■2023.5.26

<第42回 くむんだーワークショップ> @郡上市立相生小学校

(令和5年度郡上市木製ジャングルジム体験指導委託業務)

令和5年度 郡上市木製ジャングルジム体験指導委託業務として、今年度は郡上市内の小学校7校と、幼稚園・保育園5園の計12ヶ所を訪れます。 各小学校や園での活動は、メニューや対象の学年が一律に決まっているわけではなく、各校や園の希望を聞いてから内容や日時を打ち合わせていきます。

 

今年度の皮切りとして、相生小学校で5年生22名と一緒に「千年の釘にいどむ」と「くむんだーにいどむ」の2本立ての授業を行いました。

 

「千年の釘にいどむ」

奈良の薬師寺再建にあたり、白鳳・天平時代の和釘を再現した土佐鍛治の白鷹幸伯さんを紹介する文章が5年生の国語の教科書に載っています。私(兼定)は白鷹さんが実際に作られた貴重な釘を持っています。その和釘を5年生児童たちと一緒に打つ授業を、相生小学校で毎年行っており、今年で9年目となりました。

 

授業はまず自分で1寸釘を打ってみるところから始まります。製鉄や寸法単位、寺の建築や仏教のことなどをクイズを交えながら学び、最後に全員で白鷹さんの8寸の和釘を打ちました。ただ金槌で打ち込むだけでは打てない8寸の和釘を打ってみる体験を、はじめは遠慮して譲り合っていた児童たちも、終わりがけには金槌を取り合うぐらいにして、全員が行うことができました。

「くむんだーにいどむ」

古くは奈良時代から建物には必ず使われていた和釘があります。でも昔の建物は釘を一本も使わずに建てる、とも言います。一体これはどういうことなのでしょうか?ここで「くむんだー」の出番です。

 

くむんだーは、柱と貫とクサビのみで作る、木のジャングルジムです。昔ながらの木造建築をモデルに作られており、釘は一本も使わずに組み立てます。昔の建物の骨組み(軸組み、と言います)には釘を一本も使わずに、いっぽう建物を風雨から守るために掛ける軒の深い屋根を作るためには和釘を必ず使うのです。この関連性を理解した上で、みんなでくむんだーの組み立てを行うわけです。

 

合計で4時限を使って2つの授業を行いましたが、授業の中で触れるのは、国語、歴史、地理、化学、物理、森林、環境、仏教史、建築史、構造力学、昔ばなし、合掌造り、木造橋、とあらゆるジャンルの話を織り込んでいきます。そして体と五感をフル回転させて、真面目に、そして楽しみながら、みんなで力を合わせて大きなくむんだーを組み上げ、達成感を感じ取ります。まさに総合学習の名にふさわしい、充実した内容の授業であったと思います。

 

来年は10周年の授業を再び迎えられるよう、これから続くたくさんのワークショップをひとつづつ丁寧に行っていきたいと思います。


■2023.02.14

<第41回 くむんだーワークショップ> @社会福祉法人愛育会美濃保育園

今年度も美濃保育園の園児たちに“くむんだーワークショップ”を体験していただきました。早いもので今回が4回目の開催となり、毎年ご依頼いただけること大変嬉しい限りです。

 

今年は昨年のすべり台設置に加え、グレードアップした内容を提供し、子供たちのキラキラした目と表情がいつにも増して眩しかったです。

 

暖かくなってきたら本格的な”くむんだーワークショップ”のシーズンが始まりますが、またどこかのワークショップで、美濃保育園の子どもたちに参加してもらえることを楽しみにしています。

<AM>

<PM>