〜 2023年 くむんだー郡上の活動報告 〜

■2023.10.23

<第50回くむんだーワークショップ>@郡上市立三城小学校

(令和5年度郡上市木製ジャングルジム体験指導委託業務)

 

くむんだーワークショップは、おかげさまで第50回目の開催となりました! この記念すべき第50回目は、三城小学校の全校児童でのワークショップです。

 

三城小学校でのワークショップは今年で3回目となります。

1年生は初めて、2年生は2回目、3年生以上は3回目となりますので、児童を主体に組み立てを行いました。

 

<1・2校時>

1年生 25名 6×6×6段 、4年生 21名 6×6×6段

<3・4校時>

2年生 20名 6×6×6段 、5年生 17名 6×6×6段

<5・6校時>

3年生 24名 6×6×6段 、6年生 28名 8×8×8段

 

各学年の中でクサビ打ち係と組み立て係の2つに分かれ、途中で役割を交代しました。3回目ともなると、みんななれた手つきで上手にクサビを打ちます。 組み立てや解体も同級生と声を掛け合いながら協力し合って、見事に自分たちの力でくむんだーを組み上げることができました。

 

特に6年生が組み立てた8×8×8段のくむんだーは圧巻です。力を合わせて巨大なものを作り上げる達成感や満足感をみんな感じてくれたと思います。 また、オープニングのマジックでは、先生方に主役を演じていただきました。児童たちも大喜びで盛り上がりました。

 

今回の体験を糧に、今後の学校生活でもみんなで仲良く協力しあって過ごしてくれることを願っています。

<1・2校時> 1年生、4年生

<3・4校時> 2年生、5年生

<5・6校時> 3年生、6年生


 

■2023.9.7

<第49回くむんだーワークショップ>@社会福祉法人翠峰福祉協会 妙高こども園

(令和5年度郡上市木製ジャングルジム体験指導委託業務)

 

妙高こども園での、くむんだーワークショップは今年で3年目となりました。 幼稚園・保育園の年長児36名が大きな7段のくむんだーの組み立てに参加しました。

 

幼稚園や保育園での、くむんだーワークショップは、いつも2時間の予定としています。 子どもの集中力は15分間が限界、と多くの保育士さんが言います。しかし今まで何百人と参加した中で、途中で飽きたり投げ出したりした子どもはまだ1人もいません。

 

ワークショップの進行は、木・山のお話し→マジック→組み立て→休憩を挟んで完成→2回目の木・山のお話し→「大工と鬼六」のお話し→鬼の橋作り→くむんだー・鬼の橋で遊ぶ→解体→片付け、と進めます。

 

子どもたちが次々と興味を切らさない工夫をしています。時間が長引いて2時間では終わらない時がありますが、最後の後片付けまでを全て体験させたい、との希望がその場で先生から出されることがあります。その時は給食の時間に突入しても、子どもたちは給食のことも忘れて一生懸命に取り組みます。 きっと自分たちの力でやり遂げたという達成感が、子どもたちの心を満たしていることでしょう。

 

今回は私たちにもうれしいサプライズがありました。 くむんだーを約1ヶ月間貸し出す「くむんだーホームワーク」の途中の、安全点検を兼ねた滑り台設置とクミノワークショップを終える頃、先生が「子どもたちは自分たちで、くむんだー!の掛け声をやってますよ」ということと、「くむんだーがとっても楽しかったようで、その様子を絵に描いているところなので、見て行ってください」と教えてくれました。

 

子どもたちが帰った後の教室前の廊下に、ずらりと並べられた描きかけの絵は、とってもくむんだーが楽しかったんだな、ということが伝わってくる素敵な絵ばかりでした。 これらの絵は、「参加者の声」欄にて紹介しますので、ぜひご覧くださいね!


■2023.7.28

<第48回 くむんだーワークショップ> @WOODGO2023 岐阜高島屋・グラッスル柳ヶ瀬35

岐阜市柳ヶ瀬のグラッスル35と高島屋で開催された、WOOD GO ! 2023に出展し、3日間ワークショップを行いました。

できるだけ多くの子どもたちに参加してもらうため、2台のくむんだーを使って交互に1時間ごとにワークショップをスタートさせ、1日あたり6回、3日間で18回のくむんだーの組み立てを行いました。

 

7/28:75名、7/29:85名、7/30:95名と、3日間で合計255名の小学生がワークショップに参加してくれました。

すぐ隣では、滑り台付きくむんだーを常時無料開放しました。小学生未満の子どもたちや、ワークショップを終えた小学生たちが自由に遊ぶことができ、一日中にぎわっていました。

 

くむんだー郡上のスタッフも連日12~13名での対応で、まさにくむんだー郡上の総力を挙げてのワークショップでした。

 

岐阜は連日気温が37°~38°の猛暑日となりました。直射日光は当たらないものの、スタッフや見守る親御さんも大変だったと思います。

子どもたちの楽しんでいる、一生懸命な姿を笑顔で見守ったり、写真を撮る親御さんたちの様子も印象的でした。

 

子供たちの熱気は暑さを吹き飛ばすほどでした。幸い熱中症やけが人もなく無事に終えることができました。

岐阜市や岐阜県内外の子どもたちに、くむんだーに触れてもらい、山や長良川に思いを馳せてもらう、とても良い機会となりました。


■2023.7.10

<第47回 くむんだーワークショップ> @郡上市立幼児教育センターみなみ園

(令和5年度郡上市木製ジャングルジム体験指導委託業務)

みなみ園での、くむんだーワークショップは、28名の年長児が参加しました。

ワークショップが始まった時から、みんなパワー全開でした。外はカンカン照りのとても暑い日で、お遊戯ホール内のクーラーも効きにくい状況で心配しましたが、みんなとっても元気に7段の大きなくむんだー組み立てにチャレンジしていました。

 

ワークショップの際中には、いつも独自の掛け声を子どもたちと一緒に何回も行います。トンカチの音が高く鳴り響いたり、大勢の子どもたちがみんな一生懸命に作業を行っているので、大声を出すだけでは彼らの耳には届きません。掛け声を一緒に行うと、一呼吸おいてからこちらの話に耳を傾けてもらえますし、何よりその場の一体感を作り出すことができます。

 

これはよくいろんな園で先生から聞くことですが、ワークショップが終わってからも、子どもたちがくむんだーで遊ぶ時、または教室に戻ってからも自分たちで掛け声をしていることがよくある、というのです。「ヨーハイッ!(手拍子)、ヨーハイッ!(手拍子2回)、ヨーハイッ!(手拍子3回)、うーーーくむんだー!」といった掛け声です(これは文字では伝わりませんね…)。子どもたちにとって、印象深く響いているのでしょう。うれしいことです。

 

先生方からの感想です。

「楽しんで遊ぶだけではなく、木材の香り・手触りなどを感じられた。また郡上には森林や木材が豊富なことを子供たちなりに感じることができた。”大工さん”というお仕事に関心を持ち、『大工さんになる!!』という子もいました。」

「木材の感触や香り、音など五感を働かせながら、自分たちの力で大きなジャングルジムを完成させる、という達成感を味わえる活動だと思います。」

 

また、滑り台設置・クミノワークショップについては、

「ワークショップに参加した子以外の、小さい子たちも登って楽しく遊ぶことができました。」

「子どもたちが工夫して積んだり、つなげたりする姿があり、発想力・創造力が遊びを重ねるたびについていくようだった」

「『クミノ』もワークショップで手本を見せてもらったことで、より興味をもって取り組めたと思う。何度も行うことで、『4階建てのおうちを作ったよ!』『これはロボット!』と、より工夫してたくさん組み立てることができて楽しそうだった。」

 

などの、うれしい感想を寄せていただきました。


■2023.7.5

<第46回 くむんだーワークショップ> @郡上市白鳥小学校

(令和5年度郡上市木製ジャングルジム体験指導委託業務)

郡上市白鳥町内の小学校では初めてとなる、くむんだーワークショップを開催しました。

対象は6年生2クラスの42名。1組、2組それぞれの組ごとに1台のくむんだーを組み上げました。

 

郡上市北部にも、私たちと同世代の若い大工がたくさんいますが、今回は地元の3名の大工さんにお手伝いをお願いしました。その大工さんたちの子どもが白鳥小の6年生児童ということもあり、父親の大工の仕事を知ってもらう良い機会にもなったと思います。これからも地元の若い大工さんたちとの交流も、このような場を通して実現していけばいいなと思っています。

 

ワークショップの後には、6年生児童が感想を寄せ書きにして贈ってくれました。

「くむんだー郡上のみなさんのおかげで、組み立てることが好きになれたし、なにより一番ハンマー作業が楽しかったです。良い思い出になりました。ありがとうございます。」

「私が一番楽しかったことは、組み立てる作業と解体する作業です。みんなと協力してやることが楽しかったです。」

「ぼくが一番楽しかったことは、ジャングルジムを自分たちで作ったことです。ぼくの将来の夢は『大工』です。だからいい経験になりました。」

「ぼくが一番印象に残っているのは、清水寺がくむんだーと同じようにできていることです。修学旅行もそこに注目して見たいです。」

 

みんなそれぞれにたくさんのことを感じ取ってくれたようです。今回の経験を今後の学校生活にも生かしてもらえばうれしいです。


■2023.6.23

<第45回 くむんだーワークショップ> @関市立板取小学校

板取小学校からの直接の依頼で、くむんだーワークショップを行いました。

 

郡上八幡からトンネルを1つ越えれば、すぐ関市板取です。長良川の主要な支流である板取川はその清らかな流れで有名です。その流れのすぐそばに板取小学校は位置しています。

 

当日は授業参観日でしたが、せっかくですので親子で一緒にくむんだー組み立てにチャレンジしました。参加したのは全校児童15名と保護者10名、そして校長先生はじめたくさんの先生、と、みんなで一丸となって、くむんだーを組み上げました。

 

同小学校では地域の方々や、親子で行う活動に力を入れています。少人数ゆえの強みですが、皆さんとても仲が良く、終始アットホームで和やかな雰囲気でのワークショップでした。

 

ワークショップ後は、体育館にくむんだーを1週間設置して、全校児童で遊びました。

今後も板取や板取川、長良川流域の山や川にも興味を持ち、地域を愛し誇る気持ちを皆さんに持ち続けてもらいたいですね。


■2023.6.15

<第44回 くむんだーワークショップ> @郡上市立川合小学校

(令和5年度郡上市木製ジャングルジム体験指導委託業務)

川合小学校での、くむんだーワークショップは今年で3年目となりました。

 

1年生7名と保護者8名の合計15名で、家庭教育学級として、くむんだーワークショップに取り組みました。1年生児童は、始めの会・終わりの会の司会、進行がしっかりとできていて感心しました。

 

そして何よりも親子で、または同級生と協力して、大きなくむんだーを組み上げたのは、とても楽しく意義ある、ふれあいの活動であったと思います。

 

ワークショップ後に、くむんだーは1週間体育館に設置し、全校児童がくむんだーで遊びました。

 

 

【先生からの感想】

「郡上の自然の恵み(杉や桧)を肌で感じ、木の温もりも感じながら、そして親子でふれ合いながら学習できたことが大変よかった」

 

「1年生~6年生全員が遊んで、くむんだーの良さを味わうことができ、改めて郡上の自然に感謝できたと思います。昔の家や清水寺の舞台のように、木を組み合わせる技術や、釘がなくても丈夫に組める技術を知ることができる大変良い機会でした」


■2023.6.6

<第43回 くむんだーワークショップ> @郡上市立たかす北保育園

(令和5年度郡上市木製ジャングルジム体験指導委託業務)

たかす北保育園の年少、年中、年長児24名と、くむんだーワークショップを行いました。

どの子どもたちも元気いっぱいに、くむんだーの組み立てをしました。くむんだーが初めての先生がいたのですが、とても楽しい!と子どもたちと一緒にくむんだーのてっぺんに登ってクサビ打ちに取り組んでくれました。

「大工とおにろく」の話をしてから、園児の目の前であっという間に木の橋を組み立てることも、幼稚園・保育園では恒例となっていますが、今回も子どもたちの興味を大いに引いたようです。

 

終了後の先生方からのアンケートでの声を紹介します。

「子どもたちが意欲的に取り組む姿が多く見られてたいへん良かった」

「私たちでは経験させることができないことが多く組み込まれていてとても良い」

 

また、ワークショップ後にレンタル用のくむんだーを組み立て、1ヶ月ほど園に貸し出す「くむんだーホームワーク」も合わせて行いました。設置後2週間で安全点検を兼ねての滑り台設置をし、「クミノ」のワークショップも実施しました。

「毎日、子どもたちから『やりたい!』との声が聞け、十分楽しむことができた」

「最初はジャングルジムで遊ぶことを楽しみ、しばらくしてから滑り台が設置されたことで飽きることなく遊ぶことができ大変良かった」

「クミノは子どもたちが工夫しながら作る姿があり、(レンタルが終わった)今でも欲しいぐらいです」

 

以上の感想をいただきました。

またみんなと一緒に活動できる日を楽しみにしています。

<くむんだーワークショップ>

<KUMINOⓇワークショップ>


■2023.5.26

<第42回 くむんだーワークショップ> @郡上市立相生小学校

(令和5年度郡上市木製ジャングルジム体験指導委託業務)

令和5年度 郡上市木製ジャングルジム体験指導委託業務として、今年度は郡上市内の小学校7校と、幼稚園・保育園5園の計12ヶ所を訪れます。 各小学校や園での活動は、メニューや対象の学年が一律に決まっているわけではなく、各校や園の希望を聞いてから内容や日時を打ち合わせていきます。

 

今年度の皮切りとして、相生小学校で5年生22名と一緒に「千年の釘にいどむ」と「くむんだーにいどむ」の2本立ての授業を行いました。

 

「千年の釘にいどむ」

奈良の薬師寺再建にあたり、白鳳・天平時代の和釘を再現した土佐鍛治の白鷹幸伯さんを紹介する文章が5年生の国語の教科書に載っています。私(兼定)は白鷹さんが実際に作られた貴重な釘を持っています。その和釘を5年生児童たちと一緒に打つ授業を、相生小学校で毎年行っており、今年で9年目となりました。

 

授業はまず自分で1寸釘を打ってみるところから始まります。製鉄や寸法単位、寺の建築や仏教のことなどをクイズを交えながら学び、最後に全員で白鷹さんの8寸の和釘を打ちました。ただ金槌で打ち込むだけでは打てない8寸の和釘を打ってみる体験を、はじめは遠慮して譲り合っていた児童たちも、終わりがけには金槌を取り合うぐらいにして、全員が行うことができました。

「くむんだーにいどむ」

古くは奈良時代から建物には必ず使われていた和釘があります。でも昔の建物は釘を一本も使わずに建てる、とも言います。一体これはどういうことなのでしょうか?ここで「くむんだー」の出番です。

 

くむんだーは、柱と貫とクサビのみで作る、木のジャングルジムです。昔ながらの木造建築をモデルに作られており、釘は一本も使わずに組み立てます。昔の建物の骨組み(軸組み、と言います)には釘を一本も使わずに、いっぽう建物を風雨から守るために掛ける軒の深い屋根を作るためには和釘を必ず使うのです。この関連性を理解した上で、みんなでくむんだーの組み立てを行うわけです。

 

合計で4時限を使って2つの授業を行いましたが、授業の中で触れるのは、国語、歴史、地理、化学、物理、森林、環境、仏教史、建築史、構造力学、昔ばなし、合掌造り、木造橋、とあらゆるジャンルの話を織り込んでいきます。そして体と五感をフル回転させて、真面目に、そして楽しみながら、みんなで力を合わせて大きなくむんだーを組み上げ、達成感を感じ取ります。まさに総合学習の名にふさわしい、充実した内容の授業であったと思います。

 

来年は10周年の授業を再び迎えられるよう、これから続くたくさんのワークショップをひとつづつ丁寧に行っていきたいと思います。


■2023.02.14

<第41回 くむんだーワークショップ> @社会福祉法人愛育会美濃保育園

今年度も美濃保育園の園児たちに“くむんだーワークショップ”を体験していただきました。早いもので今回が4回目の開催となり、毎年ご依頼いただけること大変嬉しい限りです。

 

今年は昨年のすべり台設置に加え、グレードアップした内容を提供し、子供たちのキラキラした目と表情がいつにも増して眩しかったです。

 

暖かくなってきたら本格的な”くむんだーワークショップ”のシーズンが始まりますが、またどこかのワークショップで、美濃保育園の子どもたちに参加してもらえることを楽しみにしています。

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