■2025.2.7〜2.11
<くむんだーワークショップ@Hobart AUSTRALIA「Australian Wooden Boat Festival 2025」>
オーストラリア・タスマニア州ホバート市で隔年開催されている「Australian Wooden Boat Festival 2025」に出展しました。
今回は「日本の伝統的な建築文化を伝える」ことをテーマに、「国際交流基金」「双日国際交流財団」「岐阜県国際交流センター」「東海テレビ国際交流基金」の各団体から助成をいただき、実現した事業です。 本来は2021年に実施する予定で、前年から計画を進めていたのですが、新型コロナウイルス感染症の影響により渡航を断念せざるを得ませんでした。今回はそのリベンジとも言える形で、ようやく念願の渡豪となりました。
準備には約2年をかけ、くむんだー郡上設立後、最大規模の取り組みとなりました。 これまで海外でワークショップを行った経験はありましたが、やはり現地での反応や運営面に不安がなかったわけではありません。ですが、いざ始まってみると、想像以上の反響がありました。
気候にも恵まれ、フェスティバル自体の規模も大きかったため、多くの子どもたちが来場し、「くむんだー」を楽しんでくれました。
ワークショップでは、保護者の方にも一緒に参加してもらい、親子での体験型プログラムとしました。参加者の皆さんからは「とても楽しかった」「また参加したい」といった声をいただき、私たちにとっても大きな励みになりました。また、「次はいつ開催されるのか」「うちの子が通う学校でもやってほしい」といった声もあり、〈くむんだー〉の取り組みがオーストラリアでもしっかり受け入れられていることを感じました。
今回はワークショップに加えて、フェスティバルのテーマに合わせた「帆船型の常設くむんだー」も会場内に設置しました。こちらも連日多くの家族連れでにぎわい、対応いただいたボランティアスタッフの手が足りなくなるほどの盛況となりました。
さまざまな人と出会い、言葉を交わし、たくさんの経験を積むことができた今回の出展は、私たちにとって大きな学びと手応えのある時間となりました。海外での反応を肌で感じることができたことも、今後の活動にとって大きな糧になると感じています。
■2024.11.18&11.19
<くむんだーワークショップ@Stuttgart GERMANY>
ドイツ南西部のバーデン ヴュルテンベルク州にある、シュトゥットガルト市において、小学生を対象とした「くむんだーワークショップ」を「HAUS DES WALDES」という森林総合教育施設と「Stadt Palais」という市内の歴史博物館で行いました。
2日間に分かれて計4回、4つのクラスがくむんだーワークショップに参加してくれましたが、思っていた以上に真剣に取り組んでくれていたのがとても印象的でした。
まずは「くむんだー」がどういうものなのか、また森のこと、木のことなど、日本で行っているのと同じようにレクチャーを行いました。
説明は英語をメインに行いましたが、ドイツ語での通訳も入れていただき、言葉の違いを意識することなく、スムーズに進めることができました。子どもたちは基本的な英語をある程度理解できる年齢ということもあり、説明もよく伝わっていたように感じます。
そして、組み立てが始まると直ぐに自然に小さなチームができて、それぞれに指示を出す人や作業を進める人など、役割分担が生まれていきました。こうした流れは、日本のワークショップでもなかなか見られないことで、とても新鮮で驚きました。子どもたちにとっても、きっと充実した時間になったのだと思います。
最後にはみんな笑顔であいさつしてくれて、私たちもワークショップの機会が提供でき、とても嬉しい気持ちになりました。
■2024.11.12-17
<第49回 JAPAN WEEK in Colmar FRANCE>
日本国際親善協会が約50年にわたって主催している「JAPAN WEEK」が、フランス・コルマール市で開催され、くむんだーワークショップと展示ブースを出展してきました。
現地では、2日間にわたって日本の伝統的な木造建築技術を紹介するブースを開き、別の2日間には、くむんだーワークショップを実施しました。また、地元の小学校にも訪問し、子どもたちと一緒にワークショップも行いました。
展示ブースでは、継手や仕口のモックアップを展示したり、パンフレットを配ったりして、木造建築の魅力を紹介しました。実物大のモックアップには、大人も子どもも関心を持ってくれ、とくに子どもたちは興味深そうに触ったり観察したりしていました。 ワークショップは、事前のアナウンスもあって多くの親子連れに体験してもらうことができました。
そして、今回もっとも印象に残ったのが、小学校での出前授業でした。出発前はうまくいくか不安もありましたが、子どもたちも先生たちもあたたかく迎えてくださり、楽しい時間を一緒に過ごすことができました。 滞在期間は短かったものの、多くの出会いや経験があり、少し無理をしてでも現地に行って本当によかったと感じています。これからの活動につながる、貴重な機会となりました。
■2024.3.7~3.9
<第61回くむんだーワークショップ@韓国水原市スウォンメッセ会場>
韓国水原市(スウォン市)にて開催された、「2024スウォンキョンヒャンハウジングフェア」~炭素削減及びグリーン建築のための大韓民国木造建築博覧会~にて、くむんだー郡上が3月7日~9日の3日間出展し、実演とミニワークショップを行いました。
展示期間中は、クサビを打つ音につられて多くの方がブースを訪れてくれました。韓国では日本の桧が人気です。韓国用に製作したくむんだーに、たくさんの韓国人が興味を持ち、クサビを打ったり、私たちスタッフにも多くの質問をしてきました。
他にも日本の伝統建築に用いられる継手である、「四方差し(しほうざし)」の模型も展示しました。こちらも多くの方が見入り、感嘆の声を上げていました。
週末になると多くの家族連れが来場し、たくさんの子どもたちと一緒にミニワークショップを行いました。どの子どもたちも興味津々で、一生懸命にクサビを打ちこんでいました。くむんだーの魅力は韓国の子どもたちや大人にも受け入れられたようです。
2024年2月24日の岐阜新聞の記事を韓国語に翻訳し、韓国語版パンフレットと一緒にたくさんの方に配りました。今回はメッセ会場での展示・実演が中心でしたが、韓国での子ども向けワークショップの話も生まれています。
今後の韓国での展開が楽しみです!
■2023.09.27~10.10
<くむんだーデモンストレーション&大工講座@オーストラリア(シドニー&キャンベラ)>
今秋ご縁ありまして、オーストラリアのシドニーとキャンベラで、くむんだーのデモンストレーションを行ってきました。
今回の渡豪のメインの目的は、大工講座の開催です。 シドニーで3日間、キャンベラで2日間、合計5日間で日本の伝統的な継手と仕口を5種類作る講座に、延べ60名の参加があり大盛況でした。
夜に両都市でナイトトークも行ったのですが、こちらは両会場合わせて80名余りの参加者でした。 その場で、日本の伝統建築の話に合わせて、くむんだー郡上の活動の紹介をしました。くむんだーは日本の伝統建築をモデルに作られているからです。
さて、オーストラリアのタスマニア州ホバートで、2025年2月7日~10日に開催される、Australian Wooden Boat Festival 2025@awbfestiva への出展打診をフェスティバルのプロデューサーであるポール氏より受けています。フェスティバルのメインは木造船なのですが、日本の木工技術を紹介するワークショップも同時開催するとのことです。今回の渡豪で大工講座を企画・運営してくれた、KOITOYA Design.Make.Teach の山口博史氏はキャンベラ在住の家具作家ですが、彼も木工ワークショップを行います。そして、同時にくむんだーワークショップ(くむんだー郡上)、大工講座(カネサダ番匠)、日本の手道具の展示・販売(Japanese Tools Australia)も行うという、とても魅力的な計画が進行中です。
今回は、くむんだーの模型を持参して、デモンストレーションを行いました。 このくむんだー、何かの形に見えませんか? そうです、帆船です。AWBF2025において、帆船型のくむんだーを出航させる予定です。
多くのオーストラリア人が、「これは素晴らしいワークショップになる。きっとみんな大喜びだ。大成功間違いなしだよ!」と口を揃えて賞賛してくれました。 AWBFは毎回6万人あまりが来場する一大イベントです。たくさんのオーストラリアの子どもたちに、そして大人たちにも、くむんだーを是非とも体験してもらいたいと思って、計画を進めていきます!もし実現の運びとなりましたら、また皆さんにお知らせします!
■ 2019.04.06
<祝!第1回くむんだー郡上実演>
@ Ecole Japonaise du Nord – Pas de Calais フランス
くむんだー郡上、初の実演はフランスの地で行われました!
NPO法人つくしん棒さまと協力し、フランス北部ノール・パ・ド・カレー地方の日本時学校の学校祭に出展させていただき、日本が誇る木の文化・建築の文化を体で知っていただく機会として”くむんだー”を実演いたしました。また、かんな屑で製作した造花、組子細工の体験なども合わせて提供させていただきました。
そして、この事業は「公益財団法人 岐阜県国際交流センターの平成31年度の国際交流事業」として支援をうけております。
学校関係者の皆さまやくむんだー協会川村会長夫妻、また国籍問わず多くの方にご協力いただき、無事開催することができました。
本当にありがとうございました。